Ken Murakami, CEO at LIBLI, Inc.

「本音」で創るソーシャルプラットフォーム

カテゴリー: Webサービス 投稿日時: 2012年2月6日 4:01 pm

先週、匿名でツイッターに本音(愚痴)をつぶやけるサービス「GoodCheez!(グッチーズ)」のコンセプト・テスト版をリリースしました。(弊社ではProof of Conceptを確認するためのテスト版をコンセプトテストまたはコンセプトリリースと呼んでいます)

ITジャーナリスト植木皓氏がニュース記事として取り上げ、ニフティのビジネスニュースサイトに掲載されたため、一部で大きな反響となり、ニフティの「Digital Today」人気記事ランキングでなんと1位となった。(2月6日時点)その為か、多方面から問い合わせや取材依頼、ネット上では賛否両論の多くのコメントが流れ、先週はその対応に追われた。しかし話題になったお蔭で、予想以上に多くのグチ投稿があり、「匿名」での本音発信について一定のニーズがあることが確信できた。

 

そもそもGoodCheez!をつくった経緯は、毎週渋谷で行われている新規事業創造プロジェクト「panpx」の中で、いま現在進行形で議論されているテーマの一つとして「匿名コミュニティ」と言うものの一部を具現化することを目指したものである。

Facebookの到来とともに実名によるコミュニケーションが日本でも主流になりつつある。一方で、実名主体のコミュニケーションだと「良い自分」を見せたいと言ったユーザ願望が強まる傾向が見られ、「良いこと」しか投稿しなくなっているような気がする。また、FacebookもTwitterも、共感を得て拡散すると言ったSNS構造上、ネガティブなことは書きづらい仕組み、そして雰囲気が漂っている。

そう言った中、自身のTimelineを汚さず本音や愚痴をソーシャルに発信できる仕組みがあれば、より正確なネット市民の「想い」をすくい上げることができるのでは、そう言ったニーズがあるのではないかと考えた。

愚痴を吐くと言うことは、必ずしもネガティブなことではなく、そこには人々の本当の想いが隠されている場合も多く、愚痴を可視化することで社会をよりポジティブな方向へ向かわせる作用もあると考えている。

今後は、「本音」のソーシャルプラットフォームを構築するため、様々な機能追加、それに合わせたデザインの変更、モバイルアプリの開発を進めていく予定です。また、法人向けにどう利用できるか検討を進めています。

20代、1人2票の提案

カテゴリー: Uncategorized 投稿日時: 2012年1月10日 6:23 pm

「働きながら、社会を変える。」慎 泰俊 著(英治出版)

昨日、昨年5月のJapan MBA Forumのイベントで講演頂いたNPO法人Living in Peaceの慎 泰俊さんの新しい本「働きながら、社会を変える。」の講演&読書会に参加してきた。

この日のために1からプレゼン資料を作ったとのことで、内容は本のことは殆ど書いてなく(多分書いてあったんだろうけど、その辺はバッサバッサ端折って)、グローバル化における世界の変化にどう生きて行くべきなのかと言った部分が多くを占めていました。

そう言った内容だったので、講演後に行われた班別の議論(一応読書会)も本からは少し離れて社会問題について様々な議論が交わされた。

世代間格差

その中から、1つピックアップして、本日標題のような提案をしたい。

議論となった課題は「世代間格差」である。昨日、成人式があった後なので、この話題を取り上げてみた。

総務省によると、今年の新成人の人口は122万人で過去最低を記録。記録を取り始めてからもっとも多かった1970年(昭和45年)の246万人の半数を下回った。また、昨年に続き日本の総人口に占める新成人の割合が1%を割り込んだとされている。

Wikipediaの定義を借りると、「世代間格差」とは、一生の間に政府や自治体から受ける年金、社会福祉をはじめとするサービス(受益)と税や借金などによる負担の差が世代によって異なる事から生じる格差である。

アメリカの財政学者ローレンス・コトリコフらが提唱する、負担の差を世代ごとに計算して損得を明らかにする「世代会計」の手法によれば、日本における60歳以上と20歳以下の世代間の社会保障の格差は9000万円〜1.2億円にも達すると言う。

人口減少は今後も続き、日本は世界でも突出した「超少子高齢社会」となる。慎さんのデータによると、日本の福祉予算は子供に掛けられる額の11倍が高齢者に掛けられており、これは先進国では断トツである。すなわち、子供より高齢者へより福祉予算が割かれていることになる。

この1つの要因に世代間における1票の格差がある。つまり、選挙では、人口が多くより票数をたくさん持っている高齢世代の意見の方が、少数の若者世代の意見より通りやすい構造になっている。従って、必然的に高齢者に有利な政策が優先され、より多くの予算が振り分けられる結果となる。

メディアでは、若者の政治への無関心が盛んに取り上げられているが、そもそも少数派である若者が選挙に行ったとしても、政治を動かせない構造がそこにはあるのである。

20代に1人2票を!

そこで、20代の投じる1票を2票、30代の1票を1.5票と換算して見てはどうだろうか?

世代人口に比例して重み付けと言うのもあるが、このくらいざっくりの方が分かりやすくてよい。
恐らく、今までと違って、政治家は若者の得票を無視できなくなるだろうし、政権交代を狙う政党は若者を選挙に参加させることに積極的になるだろう。

この提案は、多少極論であり、反論も多いだろうが、このくらい大きな試みがないと日本の将来はなかなか明るくならない。

出所)総務省「統計でみる都道府県のすがた2011」

走りながら考える。〜 震災ボランティアで得た教訓

カテゴリー: 東日本大震災 投稿日時: 2011年11月24日 12:08 am

日本フィルハーモニー交響楽団@岩手県陸前高田第一中学校

「東京と岩手を繋ごう!芸術復興際」と題して岩手県の陸前高田第一中学校で行われた日本フィルハーモニー交響楽団さんのコンサートのお手伝いをし帰路につく新幹線の中でこれを書いています。

今回で、震災ボランティアとしては自身7度目の東北入り、コンサートの帰りの途中に気仙沼にも立ち寄ることができ、これで岩手県は釜石と陸前高田、宮城県は東松島、石巻、南三陸、気仙沼に訪れたことになります。

4月に初めてボランティアとして被災地へ入ってから約7ヶ月が経過。ほぼ毎月東北に来ていることになります。

まずは一歩踏み出そう

3.11の直後、私が主宰しているJapan MBA Forumをベースに募金を集めたことからはじまり、4月からGWを挟んで当時個人ボランティアを積極的に受け入れていた東松島市でボランティア活動を開始。民家の泥出しや瓦礫の撤去などを行った。その後、南三陸で花火大会や”お菓子を届けようプロジェクト”、被災地で不足していた土嚢袋を送るための”土嚢袋プロジェクト”など、勢いと思いつきだけで突っ走ったわりには、何だかいろんなことができた気がする。

「何かしたいけど、何をすれば良いのだろう?」と悩むより、とにかく一歩踏み出して、思いついたことを実行することが何より重要なのだと改めて感じることができた。(当然、これらの活動には寄付頂いた方々、そして行動をともにして頂いた仲間の存在があったからこそできたものである。)

ぶれない信念

活動を始めた当初、多くの応援を頂いた一方、様々な批判や中傷もあった。募金活動の際は詐欺呼ばわりする人もいたし、被災地に行くと決めた時は「MBAの人間が被災地に行くのはナンセンスだ。もっと経済的な復興を考えるべきだ」と言う意見や、さらには「あなたの行動は被災地に迷惑をかけていることが分からないのか」と言う批判や、中には「売名行為だ」と言う人もいた。

ただ、私自身は信念をもって行動してきた自負があり、その信念は今でもまったくぶれていない。

五感で感じ、現場を知り、現場に学ぶ

当初思った通り、実際に被災地に足を運び、五感で感じ、その地域の人たちとコミュニケーションして、そこで得た情報は、東京でテレビ・新聞・インターネットなどで得られる情報よりも正確で、メディアでは得られない被災地の真のニーズを反映していた。(被災地と東京のギャップは想像以上大きかった)そして、その情報をもとに、その後の様々な支援活動(プロジェクト)に繋がった。

現場を知り、そこで得た情報をもとに、「今必要なことは何だろう、改善すべきことは何だろう」と試行錯誤し、次のアクションを考え、実行する。これは経営でも同じだ。現場から遠くはなれて、経営陣が会議ばかりしている会社は成長しないだろう。

次に向けて

最初に訪れてから7ヶ月(震災から約8ヶ月)が過ぎた。最近は、被災地のニーズもだいぶ様変わりしてきた。緊急事態の対応は少しずつ収縮し、ようやく街の復興をどうするか、地域経済や産業の復興、文化・芸術の復興、地域に住む人たちの心身的な復興などを考える段階に来ている。

これまでは考えるよりまず行動と言うスタンスで進めてきたが、今後はもっと熟慮し行動に移す必要がある。
そのため、今までの活動の整理・総括し、今後のアクションを考えるうえでも、これまでのように東北に行って何かをすると言った活動は、今回で一時休止しようと思う。当然、復興支援には今後も継続的に関わっていきたいと思っているし、次の具体的なアクションが固まった段階で、また活動を再開しようと思っている。

これまで、サポート頂いた多くの方々、そして共感し行動をともにして頂いた仲間たちに改めて感謝致します。

本当にありがとうございました。

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